「おはなしのもり」活用教材集

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「おはなしのもり」活用教材集 (ミニアクティビティ)

 「おはなしのもり」を読み聞かせ後、聴覚障がいについてさらに深く知っていく/体験していく活動を共有します。学校や教育施設などでの隙間時間で活用できるよう、主に10-15分程度のミニアクティビティとなります。1時間や、ある程度の期間を使ってお楽しみ会などで活用できる方法もページ下部の方に掲載しております。随時教材は更新していきます。将来的には動画での説明も付け加える予定です。
 読者のみなさまで「このような活動があるよ!」というのがありましたら是非とも共有しただけると嬉しいです。共によりよい教材を作っていき「”聴こえ”に関わらず共に笑いあえる社会」を目指していきましょう!

PDF版で一括ダウンロード

こちらからデフシルのHPで紹介している「おはなしのもり」活用教材集をPDFで一括ダウンロードできます。随時更新します。

PDF:最終更新日(2023/00/00)

声なしでお誕生日順に並んでみよう!ゲーム (10分程度)

目的
 音声中心の世界で生活している子どもたちが、音声以外のコミュニケーション方法で友達と関わる体験を通し、さまざまなコミュニケーション手段があることに気づくことができる。

やり方
1:声を使わずに、1月から12月までの誕生日順に一列に並ぶことを伝える。
2:声以外にどのようにしてコミュニケーションを取れるか、実践前に生徒たちに問いかけてもよい。(例:ジェスチャーや空文字など) 
3:子どもたちが並び終わったら、答え合わせとして前から順番に誕生日を言ってもらう。
4:確認後、声を使わずにコミュニケーションを取った方法、またその難しさや、気づきはあったかどうかを尋ねる。

発展
・誕生日以外にも、靴のサイズや、50m走のタイム順などで実施する。
・「筆談禁止」など、コミュニケーション手段における制限をいろいろと変えて実施する。

読唇術に挑戦してみよう!ゲーム (10分程度)

目的
 口の形を見て何を言っているのかを予想する活動を通して、言葉によって口の形が違うことや、口の形が似ている言葉があること、口の形を見てコミュニケーションを取る人がいることなどに気づくことができる。

やり方
1:先生が何の言葉を言っているかを当てるように指示をする。
2:しかし先生は声を出さないことを伝える。
3:「おはよう」や「ありがとう」など身近な表現を口ぱくで生徒たちに見せる。(ゆっくり、はっきりと見せることで生徒たちも予想しやすくなる。)
4:徐々に単語や表現のレベルをあげ、「これから朝の会をはじめます」などの文にも挑戦させる。
5:実践後、読唇術を使うのはどんな人なのかを生徒たちに尋ねる。
6:また読唇術の良い点や難しい点、何か発見はあったかを生徒たちに尋ねる。

発展
・口パクをするスピードや、口の大きさなどを変える。
・生徒たち同士で読唇術に挑戦させる。(伝言ゲームの形式で行うのも良い。
・実際に読唇術で会話をする映像などをみせる。

手話や筆談以外のコミュニケーション方法を考えてみよう! (10分程度)

目的
 聴覚障がい者のコミュニケーション方法は手話や筆談だけではないことに気づくことができる。

やり方
1:手話と筆談以外のコミュニケーション方法があるか質問する。(出てこない場合は先生のアイデアを共有すうr)
2:出てきたアイデアを自分たちでも試してみる。

発展
・聴覚障がい者だけでなく、他の障がい者たちのコミュニケーション方法などについても考える。

聴覚障がいに関連する動画を見てみよう! (10分程度)

目的
 聴覚障がい者に密着取材した様子の動画を視聴することによって、彼らの生活や仕事、苦労や必要な配慮などについて気づくことができる。

やり方
1:動画に出てくる内容の質問を子どもたちにきき共有しあう。
2:教材となる動画を視聴する。
3:聴覚障がい者の生活について新たに知ったこと、疑問、何か発見はあったかを共有しあう。

発展
・ケーススタディ形式で、困っている聴覚障がい者に出会った場面を想定して、その対応方法を実際に行う。

テーマカードでジェスチャーゲーム! (15分程度)

目的
 ジェスチャーを使って友達と交流することで、身体を使って表現することの楽しさ面白さを体感することができる。

やり方
1:名詞や固有名詞が書かれたカードをグループに配る。(先生がスクリーンなどで映しても良い)
2:お題を表現する子を決める。
3:表現する子はカードに書かれたお題をもとに、他の生徒たちにそれが何かをジェスチャーや手話で伝える。
4:どんな表現で伝えたかを全体共有する。

発展
・簡単に表現言葉から、難しいテーマへとレベルアップさせる。
・時間を決めたチーム戦として対戦するのも良い。(多く伝えられたチームの勝ち)

手話を体験してみよう (15分程度)

目的
 聴覚障がい者のコミュニケーション方法の一つである手話を学ぶことを通して、声以外のコミュニケーションを方法を体験し、それを使って生活している人々がいることに気づくことができる。

やり方
1:簡単な手話を紹介し、子どもたちに意味を推測させる。(動画で代替してもよい)
2:手や身体を使ってコミュニケーションを取る方法を何と言うか子どもたちに尋ねる。
3:手話を使うのはどんな人々かを尋ねる。
4:子どもたちも一緒に基本的な手話を学ぶ。
5:簡単な表現で友達と交流してみる。(挨拶など)
6:実際にやってみて、何か発見はあったかを生徒たちに尋ねる。

発展
・生徒たち同士で挨拶や年齢、学年などを表現する。
・実際に手話で会話をする映像などをみせる。
・手話にはひとつひとつに意味や由来があることを伝えおもしろさを感じてもらう。

手話歌をやってみよう! (15分程度)

目的
 手話で歌を表現し、手話は聴者にとっても親しみやすいものであると気づくことができる。

やり方
1:クラスで流行りの曲を聞く。
2:前もって先生が歌詞に手話付けをする。(サビの部分だけで良い)
3:手話の意味も合わせて子どもたちに説明し、表現方法を教える。
4:サビの部分を皆で音楽に合わせて表現する。

発展
・実際の手話コーラスの映像などをみせる。
・慣れてきたら、新しい歌にも挑戦する。
・子どもたちで好きな曲を選び発表しあう。
・学習発表会などで発表する。

絵本の続きを想像して描いてみよう! (30分程度)

目的
 障がいなどに関する絵本の一部ページを見せ、その続きの展開を想像して描いてもらうことを通して、聴覚障がい者や視覚障がい者たちはどういった時に困るのか、それをどう対応していくのかを考えることができる。
(お勧めの絵本:「みえるとかみえないとか」 ヨシタケシンスケさん)

やり方
1:聴覚障がいなどに関する絵本の一部ページを見せる。
2:絵本の全体的なあらすじを伝える。
3:続きのページを想像して描いてもらう。
4:子どもたちが書いた絵を一人ずつ発表してもらう。(想像したことや感じたことを紹介させる。
5:終了後、気づいた点や想像しづらかった点、何か発見はあったかを生徒たちに尋ねる。
6:絵本の続きを紹介する。

発展
・考察した内容をや友達の意見をもとに、さらに続きのページを想像して描いてもらう。
・絵本を読み聞かせする。

絵本をもとに自分たちで劇を作って発表しよう! (長期間)

目的
 昔話や童話などの絵本を元に、身振りや手話での劇を作成してみることで新たな形式の劇を経験するることができる。

やり方
1:学習発表会で手話劇をすることを提案する。
2:昔話やディズニーなど、子どもたちと観客が馴染みのある物語を選択する。
3:役割を決める。
4:各パートに分かれ、セリフや情景を手話または身振りで表現してみる。(実際に聴覚障がい者団体に協力をお願いするのも良い)
5:お楽しみ会などで披露し、実践してみて良かった点や難しかった点、何か発見はあったかを共有しあう。

発展
・実際の手話劇の映像などをみる。
・オリジナル劇を作成する。

教材作成者一覧

ヤマモトマキコ(まっこ)
デフシルメンバー
クマガイシュウヘイ(ガイ)
デフシル代表
高校英語教員

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