アルナ🇳🇵
趣味・特技:読書、執筆、翻訳
ナマステ。ネパールの首都、カトマンズ出身のアルナ・チャンティアルです。
まず、私の障がいについてお話させていただきます。「障がい」という観点からみると、私はオールラウンダーなのかなと思っています。とはいっても、もちろん野球やサッカー選手の様に二刀流であったり、攻守どちらもできたりという訳ではなくて、部分的ではあるものの様々な障がいがあるということです。例をあげると、1つ目は、目がとても悪いので、度の強い眼鏡を使わないと上手く見えません。2つ目は、筋ジストロフィー症を患い、下半身不随に近い状態で、普段から車椅子を使用しています。3つ目は、重度の難聴を患い、ボヤっとした音は聞こえるものの、言葉でコミュニケーションを取ることが難しいです。オールラウンダーと自分を称した意味を分かっていただけたでしょうか? でも、だからこそ、その分人一倍、様々な障がいに苦しむ方々の痛みを理解できると思っています。
私の目、耳、手、足はすべて、学生時代に衰弱し始めました。自分で言うのもあれですが、学力的にはトップレベルの学生だったので、障害があっても直向きに努力し続けました。当時は車椅子を使うこともなく、お父さんの手を握って、なんとか大学まで歩いて行くことが出来ました。主に自宅で学習をして、試験の日だけ大学に行く生活を送っていました。しかし、2年目の試験の最終日、足首の痛みが急にひどくなり、それから1週間寝たきりになってしまいました。とても絶望的でした。学ぶのが大好きだったからこそ、ここで諦めるのは辛かったけれど、身体の状態から大学を退学せざる終えませんでした。
その時から、私は劣等感を人一倍感じるようになり、いつも苦しくて悲しくて、赤ん坊のように毎日泣いていたことを覚えています。しかし、障がい者の家(障がいがある人々が集まる施設)を訪ねて、私よりもさらに重度な障がいを抱えながらも笑顔でいる多くの人々を見て、とても勇気づけられ、私も頑張ろうと思うことができました。自分の障害を受け入れ、何か自分でもできることがないかを考え始めました。以前から書くことが好きだったので、「執筆」という分野に夢中になりました。幸いなことに、自分の本をAmazonで 出版することに成功し、今では一人の作家として活動しています。大学を卒業することを諦めてしまったあの日に、自分が一人では何もできないと考えてしまったことは、非常に恥ずかしく愚かだったなと今では思います。
代表の修平のことは、YoutubeとFacebookで知りました。彼が私の英語力に気づき認めてくれたおかげで、私はこうして、デフシルで翻訳者として協力させてもらっています。昔から障がいに関わる分野で働きたいと思っていたので、こうして彼が機会と希望をくれたことに心から感謝しています。今後も私たちの共通の目標の為、デフシルがどんどん発展していくように、全力で頑張っていきます。